2014年7月5日土曜日

【診断士養成課程】1年次前期 最初の4科目が無事終了しました。

3月の予備研修(実際は各科目のオリエン)からはじまり、4月~5月にかけて行われていた4科目が終了しました。2科目で演習終了後の課題が出ており、ちょうど先日提出を終えたばかりです・・・。

経営戦略立案・再構築に関する演習、
マーケティング戦略に関する演習、
コンサルテーションを行う上で必要な考え方・プロセス全般を学ぶ科目、
そして財務・会計。

当初は授業もさることながら、
平日仕事が終わった後の2コマ3時間、
土曜日6コマ9時間というそこそこハードなスケジュールに不慣れなところもありハードと感じることもありましたが、当然ゴールは違えど同じ想いで入学してきた同級生との連携も徐々にでき、お互いのキャラ、得手不得手もわかることで相互扶助的な空気も芽生え、ラクになってきた部分も実感値としてありました。(先生それぞれの個性・やり方への適用も大事です)

演習が多かったため、事前に資料を読み込み回答を作って挑むプロセスや、
課題図書を精読すること、
特に個人発表と重なると授業以外の平日の自由時間はすべて課題をこなすために充てる時間となり、なかなか足跡をブログに記す余裕もないのが本音。

6月上旬からは次の4科目がすでに始まっており、
店舗設計運営全般をコンセプト開発~CADを使って平面図まで行う授業に加え、
ロジスティクス、人事制度の構築などを学ぶ科目、生産管理全般を世の中のトピックスと照らし合わせて行う科目と、前4科目と比べあまり実務で積極的な関わりがない科目かつ、課題が少なく座学が多いため「時間が経つのが長く感じる」ところがあります。
とはいえ、知らないことは基礎以上に知り、詳しい領域は絶対的な武器に昇華させる気持ちで
これからも行きたいと思います。


(写真はある企業の現在の経営環境を要素別に仕分けているところ。休憩時間に撮りました。)

2014年4月12日土曜日

【診断士養成課程】ケーススタディがはじまりました。

僕が通う大学院の診断士養成課程は、平日夜間1日と土曜日(終日)に原則授業があります。
カリキュラムを見る限り、1年生の前期が最も平日夜間が多いようです。
ちなみに大学と言えば学食ですが、残念ながら平日夜間と土曜日は開いていません。
毎週土曜日牛丼が続いているのでさびしい限りです。

さて、現在4つの授業が並行して進んでいます。

1つ目はマーケティング戦略に関する授業。
1回目はここ数年ヒットした3つの商品について、その成功要因を個人ワークでまとめるもの。
具体的な商品は守秘義務などの関係で伏せますが、
ポイントは「売れ続ける仕組みをつくっている」こと。
「差別化」や「需要の創造(新しい市場を創造していること)」でしょうか。


2つ目は財務・会計。
同じクラスの人に聞いてもあまり「得意だ」という話を聞かない科目。
私もかろうじて60点クリアをした科目なので決して得意とは言い難いが苦手でもない。

1回目の授業からさっそく「経営戦略とコーポレイトファイナンス」という課題図書から、
1人1章30分で読んだ内容を理解しプレゼンテーションするミッションが始まりました。
担当している章だけ読めば話せるというわけではなく、
前後の章も理解した上で話さないと自身の理解はおろか、
聞き手も理解できないため気が抜けません。

仕事柄広告やウェブを活用したマーケティングプロモーションのプレゼンはたくさん経験していますが、自身が経営戦略とコーポレイトファイナンスについて語るなど入学前は夢にまで思いませんでした。でも、人前で話すためには相応の読み込みと理解が必要なのでしんどくも面白いです。

あと、他の方が発表して下さった内容は要点がうまくまとめられているので、
それをヒントに発表した章以外の理解を深めていけることを考えると、
短時間で分厚い書籍の「言いたいこと(本旨)」を正しく理解することができると思いました。

大学院が契約している企業情報のデータベース活用法や、
株式ベータ値などのオープンデータなどの活用法なども興味深いです。

3つ目は経営戦略論。
2回目からケーススタディが始まり、
初回はWebを活用したマッチングサービスの事例。(実在企業です)
展開サービスの成功要因や今後の市場動向における懸念点とそれを克服するための課題抽出。
経営計画で発表されている3年後の売上目標の数字に妥当性があるかなどを、
7名1グループであーでもない、こーでもないと議論をし1つの答え・方向性を作りだす。
刺激的です。

4つ目は前回の投稿にも記したコミュニケーション論。
2回目は課題解決にあたってのフレームワークの具体的な活用法。
課題解決を進める上で、クライアントとの間で「目的」と「ゴール」の明確化をはかること。
「実際に現場を観察する」大切さ。
事実情報を可能な限り拾う。その上で仮説を構築し検証する。
コンサルティングのお作法をクライアントとのコミュニケーションという切り口から学んでいます。


2014年4月6日日曜日

【診断士養成課程】制約条件を受け入れ、コミュニケーションの質を高める。

コミュニケーション論という授業でおもしろいことをしました。
学生同士の意思疎通を兼ねたアイスブレイクだと思います。

(1)

Aさん→Bさん 「最近興味のあることを話す」 
Bさん→Aさん 質問をする。そしてAさんが話したことをまとめる。
Bさん→全員  Aさんが最近興味のあることを発表する。

BさんからAさんへ話す逆パターンも行う。
それぞれを2分程度で行う。

(2)

Aさん→Bさん 「最近腹が立ったことを話す」
今度はAさんが話している最中にBさんから質問を随時する。(双方向)
Bさん Aさんが話していたことをまとめる。
Bさん→全員 Aさんが最近腹を立てたことを発表する。

BさんからAさんへ話す逆パターンも行う。
それぞれを1分程度で行う。

【体験してみての感想】

人が話す内容のポイントを瞬時に把握し、
それを短時間にまとめ、第三者に話し理解させることは意外と難しい。

あと感じたこととして、
自分の話したことが100だとすれば、
60ほどしか伝わっていない。
真意が少しずれていたりする。

これは利き手のスキルの善し悪しもあるかもしれないが、
話し手のスキルの問題でもあると思った。

実務の世界ではどうだろうか。

「そんなことも知らないのか」とか、
「何度言ったらわかるんだ」とか、
よく現場で耳するフレーズですね。

もちろん受け手の問題もあるが、
要は伝える側に伝え方の問題があることを伝える側が理解していないケースも多いということ。

コミュニケーションは双方向。
例えるとキャッチボール。

野球をはじめたばかりの人に、
伊藤智仁ばりの高速スライダーを投げても捕れるわけがないし、
投げる球が全てナックルボールでも困るわけです。

もちろん受け手も捕球技術やスローイング技術を高める必要はありますが、
投げる側もはそれ以上にうまく捕球し、
相手が確実に投げ返せるようなスローイング技術を高めないと、
質の高いコミュニケーションは成立しないという気づきでした。

書くと当たり前のことなのですが、
意外と欠落していることなのかもしれません。

コンサルや営業など現場でクライアントにヒアリングをする機会が多い人は、
現場で様々な制約条件に遭遇します。

例えば、「30分しかない」(時間的制約)
「会議室が取れなかった」オープンなスペースで周囲を気にしながらのヒアリング(場所の制約)など。

そんな制約条件は必ず発生するというスタンスで、
話し手は常に相手にわかりやすい言葉で伝える。
聞き手は制約条件があることを受け入れ対応をする。

キャッチボールは野球の基本ですが、
ヒアリングをする機会が多い人は相手が捕りやすい球(球種 ストレート)を投げ、
確実なキャッチ(ポケットでボールを捕る。グラブの土手とか手で捕るとエラーする)
が必要ということです。

ブラッシュアップします。

2014年4月2日水曜日

【診断士養成課程】大学院の診断士養成課程がはじまりました

4月から都内大学院の中小企業診断士養成課程に進学しました。

実はあるきっかけから中小企業診断士試験に挑戦をしており、
初年度は40点以下の足切りはなかったものの
7科目合計で380点弱で不合格。
財務・会計と企業経営理論のみ科目合格。

2年目は残り5科目で合格という状況で、
不覚にも1科目で36点の足切り(いわゆる赤点)。
総得点は合格基準に達していたものの無念の不合格。
経営法務と経営情報システムの2科目のみ科目合格と寂しい結果。

1次試験は3年以内に合格をしないと、
合格をした科目から再受験となってしまいます。

3年目は経済学経済政策と運営管理、中小企業政策の3科目で
足切りなく180点以上を確実に取る戦いを強いられました。
今思うと「要領の悪い戦い」でした。

幸い3年目の一次試験を

経済学経済政策を60点
運営管理を60点
中小企業政策を76点でクリアすることができました。

経済と運営管理はそれぞれ合格ラインギリギリの60点だったので、
自己採点の時のハラハラ感と、中小企業政策が60点を越えた時の安堵感は今でも忘れません。

その後2次試験に進みました。
しかし、初年度が 組織人事が B マーケティングが A 生産管理が A 財務会計が D 
総合Bで不合格。(1科目でもDがあれば総合Aでも不合格)

2年目も受験科目順に BADC 総合B で不合格でした。

2次試験を受験をしてみて、
正直なところ「よくわからない不思議な試験」という感想を抱きました。

極端な表現をすると、
予備校に通って相当数勉強をし模試で上位にいても、
勉強会などに参加して色んな回答や切り口に触れ、
他の受験生や予備校講師などから賞賛を得る回答を書くことができても、
様々な予備校の模試や過去問を7~8年分5回以上繰り返し、
ベスト答案を作って挑んでも、
結果は不合格だったのです。

2次試験の受験権利は1次試験を合格した年度と翌年度で切れてしまうため、
これ以上試験に合格するためだけの勉強を続ける意欲が湧かなかったことと、
何よりも「どう対策を取り、どう頑張れば良いのかまったくわからなくなった」
というのが率直なところでした。

これまで我流ではなく、
色んな方の意見を交えあの手この手と取った上での結果だったので、
試験勉強をやめることへのけじめがついたのかもしれません。

仮に合格を目指すのであれば、
ただ合格をするためだけの勉強ではなく、
合格をした後実務に活かせるスキルに加え、学ぶプロセスで人脈を広げたいと考えました。
投下する時間と労力に対し、
確実に成果を生み出せ、ベネフィットが得られる機会でないと
不確実性の高い投資を続けるのと等しいと思い、
大学院の修士課程に含まれる養成課程で学ぶことに迷いはありませんでした。

3月下旬に予備研修があり、
4月あたまからケーススタディや
課題をまとめてパワーポイントにまとめ30分プレゼンなどがはじまりました。

これから少しずつ、
養成課程の勉強の様子を「守秘義務に抵触しない範囲」で綴りたいと思います。